第94回
2025年10月4日(土)
「春日渓谷の秋の自然を堪能しよう」
参加者:12名
前日から長崎県に大雨に関する警報が出ていましたが,雨雲は南に移動するだろうと予測し,当日7時に実施することを決定しました.開始時刻には雨も上がり,予定通り観察会を実施することができました.主に,秋を代表する植物や絶滅危惧種の植物を観察した後,1週間前の事前調査の際に設置していた赤外線センサーカメラを回収し,写っていた画像を確認しました.「ヤマネ」らしき動物が写っており,貴重な映像を車の荷台に積んだモニターで鑑賞しました.
開会 「アブラギリ」(トウダイグサ科)
地面にはたくさんのアブラギリの果実が アブラギリにとりついていた「オオキンカメムシ(幼虫)」(キンカメムシ科)
「レモンエゴマ」(シソ科)
葉をもむとレモンのような香りがします.
広範囲で花を咲かせていた「キバナアキギリ」(シソ科)
「ツルニンジン」(キキョウ科)
ジイソブともよばれる.
「ヒメアザミ」(キク科)
「ノブキ」(キク科)の群落
佐賀県:絶滅危惧T類種
「ノブキ」の果実
「キブシ」(キブシ科) 「ツクシアザミ」(キク科)
「ヌルデミミフシ」
ヌルデシロアブラムシの虫えい(虫こぶ)
「コバナガンクビソウ」(キク科ヤブタバコ属)
環境省:絶滅危惧U類
ちょっと休憩 「モミジカラスウリ」(ウリ科)
「クロアゲハ(幼虫)」
ミカン科のカラスザンショウの葉の上にいました. 
「オカダイコン」(キク科)
以前はヌマダイコンとされていたそうです.
 
 
「ヤブタバコ」(キク科ヤブタバコ属)「  「アキチョウジ」(シソ科) 
 
「マタタビ」(マタタビ科)
猫に木天蓼(またたび)で有名. 
「マタタビツボミフクレフシ」
マタタビミタマバエの虫えい(虫こぶ) 
「カヤラン」(ラン科)
佐賀県:絶滅危惧U類種
スギの枝と一緒に落下していました.
 
「ホソバタブハウラツボフシ」
ホソバタブタマバエの虫えい(虫こぶ)
 
 
「ヒメガンクビソウ」(キク科ヤブタバコ属)  「クサアジサイ」(アジサイ科)  
 
事前調査の際に設置した赤外線センサーカメラ 「ヤマネ」(ネズミ目ヤマネ科ヤマネ属)の解説
・1975年に国の天然記念物に指定
・佐賀県では1999年に初確認
・佐賀県レッドリストでは絶滅危惧T類種
・県内で確認されているのは太良町、鹿島市、嬉野市のみ
・春日渓谷では2015年に確認
 
赤外線センサーカメラに写ってた「ヤマネ」と思われる生物の動画
※左の木の上あたり 
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