第90回
2024年7月20日(土)
「有明海の干潟の生き物を観察しよう」
会員の参加者:36名+西神野子ども会:18名=計54名
太陽がギラギラと照りつける炎天下の中,熱中症に気をつけながら夏の観察会を実施しました。参加者に4班に分かれてもらい,@棚じぶ漁で採れた生物の観察,Aウナギ塚の解放と設置,B干潟の生物の採集,C採集できた生物の観察・解説を行いました.
梅雨明け宣言はまだですが,夏の天気でした。 潮が引いた有明海と棚じぶ
棚じぶ(小屋) 事前に棚じぶで採集された生物の観察
「トビハゼ」(ハゼ科)
環境省:準絶滅危惧
佐賀県:準絶滅危惧種
「シラタエビ」(テナガエビ科)
と「ハゼクチ」(ハゼ科)
音成川に仕掛けてあるウナギ塚(矢印) ウナギ塚の石を取り除きます
石の下には網が敷いてあります 網の中には何がいるかな・・・?
採れた生物を養鰻かごに入れて観察 ウナギ塚に「ムツゴロウ」(ハゼ科)が入るのは珍しいそうです。
環境省:絶滅危惧TB類
「テナガエビ」(テナガエビ科) 「アカテガニ」上
と「ベンケイガニ」下
いずれもベンケイガニ科
「ケフサイソガニ」左
と「タカノケフサイソガニ」右
いずれもモクズガニ科
「クシテガニ」(イワガニ科)
「ユビアカベンケイガニ」(イワガニ科) 「アシハラガニ」(イワガニ科)
「ウモレベンケイガニ」(イワガニ科)
捕まえると固まることが多いそうです
「アリアケモドキ」(ムツハアリアケガニ科)
「アリアケガニ」(ムツハアリアケガニ科)
足の先端が赤い
佐賀県:絶滅危惧U類種
「モクズガニ」(イワガニ科)
別名はツガニ
「ウロハゼ」(ハゼ科) 「ハゼクチ」(ハゼ科)上
と「マハゼ」(ハゼ科)下
尾びれの模様が異なります.
「スズキ」(スズキ科)
有明海のスズキには黒い斑点があります.
左から
「オカミミガイ」,「キヌカツギハマシイノミガイ」,「ナラビオカミミガイ」

いずれもオカミミガイ科で
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:絶滅危惧T類種
「センベイアワモチ」(イソアワモチ科)
背側(左),腹側(右)

環境省:絶滅危惧T類
佐賀県:絶滅危惧T類種
「アズキカワザンショウガイ」左
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:準絶滅危惧種

「ヒラドカワザンショウ」右
佐賀県:準絶滅危惧種

いずれもカワザンショウガイ科
 「ニホンウナギ」(ウナギ科)
環境省:絶滅危惧TB類
佐賀県:絶滅危惧U類
藤井運営員の尽力により,事前に捕獲しておいてもらった個体を参加者に見ていただきました.
鹿島市在住の樋口さん(会員)に事前調査や準備・片付け等で大変お世話になりました.
ありがとうございました!