第81回
2021年7月3日(土)
「トンボ池の生物を見よう」
(※観察会終了後に除草作業を行いました)
観察会の参加者:34名→除草作業の参加者:32名
上記の参加者に加え、当日参加者:13名
一昨年の10月に松浦川で行って以来の観察会でした。昨年、3回行われた除草作業の成果もあり、今年はオニバスの発生が見られます。県庁所在地でもある佐賀市内の公園の中に、絶滅危惧種の生物や近年個体数が激減しているトンボ類が生息・生育していることを知り、神野公園が「ノアの箱舟」のような場所であるということを認識した参加者も多かったのではないでしょうか。
開会前は雨がぱらつく程度でした。 感染症対策を万全に行いました。
開会行事を始めると、大粒の雨が降り始めました。 トンボについての解説。
傘をさして水草の解説。 トラップで淡水魚の採集。
手網やさで網を使って水生生物の採集。 投網も投げてみました。
「ヒメビシ」(ヒシ科)
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:絶滅危惧T類種

※佐賀県ではここ(神野公園)だけでしか見られません。
「オニバス」(スイレン科)
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:絶滅危惧T類種
※去年は発生していませんでした。除草作業の成果。
「アサザ」(ミツガシワ科)
環境省:準絶滅危惧
佐賀県:準絶滅危惧種
※佐賀県内では5カ所しか生育地はありません。
「コウホネ」(スイレン科)
佐賀県:絶滅危惧U類種
※神野公園では毎年発生しています。
「オニバス」「ヒメビシ」「ヒシ」「ヨツバリキンギョモ(ゴハリマツモ)」が密生
※「ヨツバリキンギョモ」(マツモ科)も佐賀県では準絶滅危惧種
「ヒメガマ」(ガマ科)
「ニッポンバラタナゴ」(コイ科)
環境省:絶滅危惧TA類
佐賀県:絶滅危惧T類種
※婚姻色が美しい雄と産卵管がある地味な色彩の雌
「ミナミメダカ」(メダカ科)
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:準絶滅危惧種
※下の個体は卵を持ってますね
「オイカワ」(コイ科)(上)
「ツチフキ」(コイ科)(下)
「ギンヤンマ」(ヤンマ科)の幼虫(ヤゴ)
淡水魚の解説 観察会の後、NPO法人「SATOMORI」さんと共催で、除草作業を行いました。
胴長をはいて、主に(セイヨウ)スイレンを除去しました。 除草する人と運搬する人と手分けして生物多様性の維持のために汗をかきました。