第70回
2017年11月18日(土)
天然記念物ヤマネのすむ森を見に行こう」
参加者:18名
夜間の雨が朝まで残らないか・・・とか、朝冷え込まないか・・・とか、担当者として色々と心配しましたが、早朝には雨が上がり、気温も10℃近くもあり、落ち葉が風に舞う秋の雰囲気を感じながらの観察会となりました。10:00〜11:00すぎまで中山キャンプ場でフィールドワークをした後、道の駅鹿島横の干潟展望館内にある佐賀大学サテライトに場所を移し、ヤマネの貴重な映像を鑑賞しました。
開会前に「ジムグリ」の幼蛇を発見! 開会前に「ハリガネムシ」を発見!
会長挨拶 主担当の徳田運営委員とサポートスタッフの佐賀大学の学生さん
ワゴン車の荷室に24インチのパソコンモニターとスピーカーとノートパソコンをセットし、パワーポイントや動画を使って「ヤマネ」の紹介
自動車のシガーソケットからの出力を100Vに変換するインバーターを使ってパソコンのモニターやスピーカーを利用できます。(観察会でできることが増えそうです)
佐賀県でヤマネを最初に確認した副島会長が、1999年にヤマネを発見した時の話を披露 現在、佐賀大学で行っているヤマネの調査について説明。木と塩ビでできたヤマネの巣箱。
ヤマネの巣箱は「ヤマネのお宿」という名称で販売されているそうです。 木の土台の横の穴からヤマネが出入りします。
巣箱の近くに取り付ける、自動撮影ビデオカメラ。昼はカラー、夜は白黒で撮影されます。 こんなかんじで、巣箱とカメラを取り付けています。
巣箱とカメラ ヤマネが運んだと思われる、巣材のコケ類
干潟展望館2Fにある佐賀大学サテライトを利用させていただき、自動撮影カメラで撮影されたヤマネや他の動物の映像を鑑賞。 ヤマネのお宿(ヤマネの巣箱)に入ろうとするヤマネ。
木の巣箱に興味を示す「シジュウカラ」 「アライグマ」も木に登ります。
「テン」はヤマネにとって天敵です。 最後に、「ダーウィンが来た!」のヤマネの回を鑑賞。
※「ヤマネ」について(観察会資料より)

・ネズミ目ヤマネ科ヤマネ属に属する日本固有種

・1975年に国の天然記念物に指定(捕獲等は法律で禁止されています。)
・佐賀県のレッドリストでは、絶滅危惧T類
・佐賀県では1999年に初確認

・県内に生息する哺乳類では唯一の天然記念物
・県内で生息が確認されているのは多良山系のみ
・夜行性かつ樹上生活のため、観察される機会は少ない
※おまけ
シガーライターからのDC12VをAC100Vに変換するインバーター。色々な商品がホームセンターで販売されていますが、この製品は家庭用コンセントと同じ正弦波の出力になっています。(大橋産業製造のNo.1785)