第64回
2016年5月22日(土)
海草にくらす生き物を探そう!
参加者:18名(+宇宙科学館からの参加者3名+スタッフ3名)
強い日差しが照りつける中での観察会となりましたが、観察会を行った肥前町は海沿いということもあり、汗ばむこともなく、爽やかな海風を受けながらアマモ場に生息する様々な生物の観察を行いました。
(覚えきれないほどの生物が観察できました。下記に紹介している生物はほんの一部です。)
鷹島大橋と鷹島が見渡せるひぜん夢美咲に集合 集合場所から車で10分ほどの入り江に移動
資料を使って「アマモ」「コアマモ」の説明
ちなみに、「アマモ」の別名は「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」だそうです。
佐自研と宇宙科学館の共催でした
潮が引き始めた干潟に移動 何か土俵のような場所が・・・
「コアマモ」と大量の巻き貝(ヘナタリ、ウミニナ、ホソウミニナ等)の集団でした。 砂地には「ハクセンシオマネキ」も確認
豊かな生態系を予感させる「アマモ」の大群落 米粒のような「アマモ」の種子も確認できました。
「コアマモ」(佐賀県:準絶滅危惧種)の水中写真(前田運営委員撮影)
「コアマモ」は水深が浅いところ、「アマモ」は深いところで見られました。
親子連れの姿も、NHKの取材も
「ダイダイイソカイメン」(海綿動物) 「アナアオサ」(アオサ科)
「アオサ」とはアオサ目アオサ科アオサ属の緑藻の総称で、「食用のアオサ」はヒビミドロ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属のヒトエグサを用いるそうです。
「ヒジキ」(ホンダワラ科の褐藻類)
加工するにつれ黒くなるそうです。
海藻の解説は前田運営委員にお任せ
(左)「フクロノリ」(カヤモノリ科)
(右)「アカモク」(ホンダワラ科)
「タツノオトシゴ」(ヨウジウオ科)が3個体確認できました!
オスの腹部に育児嚢という袋があり、ここでメスが産んだ卵を稚魚になるまで保護します。
「ヨウジウオ」(ヨウジウオ科)
「タツノオトシゴ」や「ヨウジウオ」は藻場がないと暮らしていけません。
「オニオコゼ」(フサカサゴ科)
背びれに毒腺があるので要注意生物ですが、刺身や唐揚げにするとおいしいです。
「ハオコゼ」(ハオコゼ科)
この魚にも背びれに毒腺があります。
初めて見る人も多かった
「タネハゼ」(ハゼ科)
「ダイナンギンポ」(タウエガジ科)
ウツボかと思いました。
「アミメハギ」(カワハギ科)
「タイワンガザミ」(ワタリガニ科) 砂浜でよく見かける「マメコブシガニ」(コブシガニ科)
「テッポウエビ」(テッポウエビ科)
大きい方のはさみで「パチン」という大きな音を出すことができます。
「ホソモエビ」(モエビ科)
「イトマキヒトデ」(棘皮動物門イトマキヒトデ科)と「テングニシ」(テングニシ科) NHKの夕方のニュースでも紹介していただきました。