第39回
2008年1月27日(日)
「厳冬期の生き物たち〜杵島山と鹿島の海岸を訪ねて〜」
参加者:35名

朝の気温が1℃まで下がり、震えながらの観察会になるのでは・・・と心配しましたが、運営委員や参加者の日頃の行いが良かったせいか、お昼頃には10℃を越え、冬場にしては絶好の野外観察会日和となりました。また、矢川運営委員がTVに出演してPRされた甲斐もあって30名越える参加者数となりました。午前は水堂さんでカスミサンショウウオの卵と成体を観察しました。初めてカスミサンショウウオを見る方も多く、興味深く解説を聞かれていました。有明西小学校に戻ってからは、カスミサンショウウオの卵の観察や飼育方法の解説、さらには身近な雑草の観察まであり、盛りだくさんの内容でした。午後は鹿島市の新籠に場所を移して、干潟の野鳥の観察を行いました。ツクシガモ、ズグロカモメ、ミサゴなどの絶滅危惧種をはじめ多くの野鳥の姿を見ることができました。
午前の部
有明西小学校で開会 水堂さんの境内の池に産みつけられたカスミサンショウウオの卵嚢(らんのう)
成体と卵嚢 卵嚢は水中の枯れ枝に産みつけられていました(事前調査にて)
カスミサンショウウオの成体(事前調査にて) 孵化する直前の幼生(参考写真)
産卵場所はこのような所です サンショウウオの観察の後は、小学校の校庭で「校庭の雑草図鑑」を片手に、身近な雑草の観察も行いました。
午後の部
鹿島市の新籠展望台には、野鳥観察のための「のぞき窓?」が設置してあります。 干潟の泥の中の餌を探す「ツクシガモ」「ズグロカモメ」「ユリカモメ」の群れ
「ツクシガモ」(カモ科)
環境省:絶滅危惧TB類
佐賀県:絶滅危惧T類種
「ミサゴ」(タカ科)
環境省:準絶滅危惧
佐賀県:絶滅危惧T類種
「ズグロカモメ」(カモメ科)
環境省:絶滅危惧U類
佐賀県:絶滅危惧U類種
「ユリカモメ」(カモメ科)
ズグロカモメに似るが、くちばしが赤い。
(ズグロカモメは黒い)
「コサギ」(サギ科)