第36回
2006年10月22日(日)
「加部島とその周辺の生き物たち」

参加者:20名
 朝から好天に恵まれ、午前中は加部島田島神社の暖地性植物群落の観察を、午後は波戸岬に場所を移し、海岸植物と潮間帯の生物の観察を行いました。目玉のアオノクマタケランは花期が7月のため、花を見ることができませんでしたが、ダルマギクやハマベノギクの紫色の花やホソバワダン、ツワブキの黄色い花が咲き誇っていました。磯では参加者各々、手網やピンセットを手に、普段目にすることの少ない軟体動物や節足動物の採集・観察を行いました。最後はカメノテやフジツボを茹でて食べ、視覚と味覚を駆使した観察会となりました。
田島神社の暖地性植物群落は県の天然記念物です。 佐賀県絶滅危惧U類種の「アオノクマタケラン」。実が赤熟し始めていました。
観察会当日は見ることができなかった「ギョクシンカ」(佐賀県絶滅危惧T類種)はこんな花が咲きます。(花は7月) 九州北部、中国地方日本海側でしか見ることができない「ダルマギク」。葉をかじると塩気がありました。
「ホソバワダン」の黄色い花が一番目立っていました。 「ツルナ」は食用にされるそうです。食べてみましたが、やや塩気がありおいしかったです。
「ハマナタマメ」の実(ナタに似ていますか?) 波戸岬キャンプ場近くの磯で潮間帯の生物の観察
ムラサキウニ、バフンウニ、アイゴ、イソスジエビなど 「イワフジツボ」の上に群がる「イボニシ」(約18個体)、「アマガイ」(2個体)、「スガイ」(1個体)。「イボニシ」は「イワフジツボ」を捕食するそうです。
「ウミトラオノ」とお馴染みの「ヒジキ」 「マツバガイ」
(茹でて食べるとアワビに似た食感でした)
「ガンガゼ」
トゲが刺さると抜けにくいのでご注意を!
鳥の鵜(ウ)の足に似た「ウノアシ」
矢川運営委員に用意していただいたカセットコンロと鍋で「カメノテ」「クロフジツボ」「マツバガイ」を茹でて食しました。 絶妙の塩加減で、特にカメノテは美味でした。